廃業した銭湯を、
湯上がりクラフトビールを飲む酒場に。
これは、まだ誰にも頼まれていない、本気の妄想です。
全国の銭湯は、年々その数を減らしています。後継者がいない。設備が古い。多くが、解体されて消えていきます。
けれど、銭湯の本当の価値は湯船ではなく、あの「空間」にあります。マンションでは決して出せない4メートル超の天井、湯気を逃すための高窓、富士山の壁絵、タイルの一枚一枚。これらは新築では絶対に再現できない、時間が育てた財産です。
壊すのではなく、役目を変えて残す。脱衣所はエントランスに、洗い場はテーブル席に、男湯と女湯の境の壁は、人がすれ違う通路に。湯上がりの火照りを、ビールの一杯目に手渡す。それが私たちの考える、サステナブルなストアビジネスです。
郷愁だけで店は続きません。私たちはまず、その物件が商売として成立するかを「読み」ます。以下は廃業した一軒の町銭湯を想定したスペックです。
かつて銭湯は、毎晩近所の人が歩いて通った場所。つまり「徒歩圏の集客装置」として立地が証明済みなのです。湯が出なくなっても、人が集まる立地のDNAは残っている。そこを読むのが、私たちの仕事です。
「いいですね」で終わる提案を、私たちは信じません。永く続く店にするために、開業から回収までを最初に描き切ります。以下は本企画の試算モデルです。
※ 客単価4,200円/1日平均55名/月20営業日を想定した概算モデルです。既存の躯体・タイル・天井を活かすことで内装費を圧縮できる点が、銭湯リノベ最大の経済合理性です。実際の出店時は物件条件に基づき個別に精緻化します。
建物だけでなく、入ってから出るまでの流れを動線として設計します。銭湯という構造そのものを、酒場の体験装置に変えていく。
「ゆ」の暖簾はそのまま。日常から非日常へ切り替わる、最高の入口になる。
かつて湯銭を払った番台が、ビールを受け取るカウンターに変わる。
湯船跡をベンチ席に、洗い場の段差を活かした立ち飲みに。富士山の絵を見上げて飲む。
湯気を逃した高窓から、今夜は人の声と熱気が抜けていく。空間の役目は変わらない。
店は、短命に終わってしまえば意味がない。永く愛され、続いていくことにこそ、意味がある。B.C.WORKS ─ サステナブルなストアビジネスをデザインする
この銭湯ビアホールは、まだ妄想です。
でも、あなたの「いつかやりたい」は、現実の出発点かもしれない。
立地から投資、デザインまで。夢を数字とかたちにするのが、私たちの仕事です。
古い物件の活用・コンバージョンのご相談も歓迎です。雑談からはじめましょう。