内装デザイン会社の選び方|顧客体験の向上や女性の集客に効果的なデザインの決め方
内装デザイン会社の選び方|顧客体験の向上や女性の集客に効果的なデザインの決め方
Column
2024.09.30
内装デザインを検討している店舗経営者の中には、以下の疑問や悩みを抱えている方もいらっしゃると思います。
・内装デザイン会社 の選び方を知りたい
・内装工事会社を選ぶ際の注意すべき点は?
店舗を長く経営していく上で、内装デザイン会社選びは大切な要素です。本記事を読むことで、顧客体験を向上させる方法や、女性の集客に効果的なデザインの決め方が理解できるでしょう。
店舗造りの流れは、大きく2つに分かれます。
1.設計デザイン会社+内装工事会社
2.設計デザイン施工会社
設計デザイン会社+内装工事会社の場合、デザイン製作費の負担が大きくなります。また、設計デザイン会社と施工会社が別の会社の為、意思疎通が上手くいかないことや、急な変更に対応出来ないケースがあります。結果的に、図面通りの店舗に仕上がらない可能性もあります。
一方、設計デザイン施工会社は設計デザイン費用が抑えられます。さらに、設計デザイン担当と施工担当の意思疎通がスムーズにでき、急なプランの変更やコスト節減策、図面通りの店舗を仕上げることができます。
設計デザイン会社の選び方
設計デザイン会社の選び方は、以下の3つです。
対応が丁寧か
業態に合った会社か
付加価値を提案してくれるか
想定していた設計デザイン会社と異なる場合、大きな軌道修正が必要になります。設計デザイン会社は、企業ごとに得意分野が異なります。
理想の内装デザインにするために、上記のポイントを意識した選び方がおすすめです。設計デザイン会社選びに迷った際は、チェック項目として活用してください。
選び方その1:対応が丁寧か
丁寧な対応ができる設計デザイン会社は、信頼して設計を任せられます。同じ費用を支払うのであれば、丁寧な対応をしてくれる会社に、依頼したいと考えるのは当然です。
設計デザイン会社とは、問い合わせから、打ち合わせ、など工事が全て完了するまで長期間の付き合いになります。
対応の丁寧さは、メールや電話、対面での打ち合わせ時の口調や、プラン説明の仕方など、さまざまな要素から判断可能です。
具体的には、顧客側の希望や悩みをしっかりと聞き取りし、反映させることにあります。さらに、顧客が想定していない点についても提案してくれる点が大切です。
内装工事会社を選ぶ場合にも、なぜこの工事をするのか、なぜこの費用になるのかなど、十分な説明をしてくれる内装工事会社を選びましょう。
選び方その2:業態に合った会社か
自分が経営する店舗の業態に合う設計デザイン会社か確認しましょう。設計デザイン会社ごとに、得意な業種が存在します。
事前に確認するためには、依頼したい会社のホームページ上にある実績から調べられます。
自分の店舗とマッチした業種の内装デザイン会社に依頼することで、自分の理想とする内装デザインに一歩近づきます。
選び方その3:付加価値を提案してくれるか
付加価値を提案してくれるかどうかも設計デザイン会社選びでは重要です。
付加価値を提案してくれる設計デザイン会社は、店舗の持続可能性を高めてくれる可能性があります。
設計デザインをおこなうだけでなく、出店立地の適正判断や物件のインフラ調査など、プロの視点でアドバイスをします。
後々、それらの点を疎かにしたばかりに、折角素敵な店舗をデザインしても、成功に繋がらないこともあります。
設計デザイン会社の見分けが難しい際は、付加価値の比較がおすすめです。
内装工事会社を選ぶ際の注意点
内装工事会社を選ぶ際の注意点は、以下の2つです。
余裕を持ったスケジュール
過去の実績を調べておく
内装工事会社選びを間違えると、理想のデザインから遠くなります。
それぞれの注意点を理解し、適切な契約ができるように参考にしてください。
注意点その1:余裕を持ったスケジュール
内装工事の依頼は余裕を持ったスケジュールで依頼をしましょう。内装工事会社も時期によっては人手が足りない状態であることもしばしばあります。
また、実際に現場を確認してもらい、見積もりを作成するまでに1週間~2週間の時間を要す場合が多いです。なかには、工事のプロの目からプランの変更をお薦めすることもあり、更に時間が掛かることもあります。
その後も、工事発注においては工事請負契約書の契約や各種工事の手配などに2週間ほどかかります。工事着工までどんなに早くても1か月は掛かるため、余裕を持って相談する事で、計画通りの開店日に間に合わせることができます。
注意点その2:過去の実績を調べておく
依頼予定の内装工事会社がHPに掲載している過去の施工実績を確認することで、施工品質を把握することができます。
サイト上に似た店舗の内装工事の写真があれば、より工事後の様子を想像しやすくなるでしょう。設備などが多く必要な飲食店などを開店させる場合は、より注意深く確認してください。施工結果が顧客満足度に影響するためです。
また、単純に工事費用の比較だけでは、後々後悔することに繋がります。店舗をつくるうえで、十分な知識や技術、経験を持ち合わせていない場合もあり、当社の見積りが不正確なため、工事の途中で追加の費用を何度も請求されてしまうケースがあります。
完成した店舗の施工精度の問題から、再施工を余儀なくされたり、問題箇所の対応をしっかりと頂けないこともあります。
飲食店の内装デザインにおける重要な部分
飲食店の内装デザインにおける重要な部分は、以下の3つです。
内装の色
座席の間隔
厨房の導線
本章では、飲食店経営者向けに、内装デザインの決め方を解説します。
飲食店、美容院、雑貨店など業種によって、デザインの決め方は大きく異なります。そのため、飲食店を経営している方は、飲食店の内装デザインの特徴を理解しておきましょう。
決め方その1:内装の色
飲食店の場合、内装の色によってお客様の食欲や、料理の見栄えが変化します。より美味しそうに見える、食べたいと思ってもらえる内装色にすることが重要です。
赤や茶色などは、食用増進色と呼ばれ色鮮やかに感じます。店内に配置することで、料理を待つ時間が楽しみになります。
一方、青や緑、紫色などは、食欲減退色です。店内の壁に寒色が利用されることで、無意識に料理への期待感が薄れます。
色の配置や組み合わせによって、知らない間に食欲は左右されます。飲食店を経営する場合は、内装の色に注意してデザインしましょう。
コンセプトとして、取り入れたい寒色があれば、一度デザイナーに相談することをおすすめします。
決め方その2:座席の間隔
座席の間隔が適切に設計されないと、顧客満足度が低下します。座席間隔が近いと隣の客が気になり、飲食に集中できません。
リラックスできる空間作りがコンセプトの飲食店であれば、狙いから離れてしまいます。また、従業員が配膳するためのスペースが狭くなります。
確かに、座席数を増やすことで売上は増えます。しかし、お客様の立場で考えると「来て良かった」「知人にも紹介したい」と思える空間になるでしょうか?
経営する上で、確保したい来店数や客単価は存在します。しかし、長期にわたり経営していくためには、お客様の思いは無視できません。
内装のデザインを決める際は、お客様の気持ちを重視した座席間隔になるようにしましょう。
決め方その3:厨房の導線
厨房の導線が悪い場合、従業員が働きにくい環境になります。従業員にとって悪い職場は、お客様へのサービス提供にも影響します。
調理場から冷蔵庫までの距離が遠い、配膳するまでの通路が狭い、など内装デザインの時点で考慮した設計にしなければ、効率的な食事の提供が難しくなります。
設計図は工事が完了すれば終わりですが、実際に店舗で働く従業員への配慮が必要です。内装工事が完了すると簡単に導線を変えられない場合があります。
内装をデザインする際には、店舗を利用する方たちの利便性に注目して、導線を決めることが大切です。
女性客をターゲットにする際のポイント
女性客をターゲットにする際のポイントは、以下の3つです。
居心地の良さ
トレンドを調査する
トイレ空間にこだわる
飲食店において女性客からの支持は重要です。流行に敏感である女性に「来店してみたい」と感じてもらうことで、集客効果と宣伝効果が期待できます。
女性客をターゲットにして、来客数を増加させたい経営者の方は、以下の章を参考にしてください。
ポイントその1:居心地の良さ
女性客をターゲットにするには、居心地の良さも考慮しましょう。
女性客の中には、食事やお酒はもちろんのこと、一緒に来た友人や恋人との会話を楽しみたい方がいらっしゃいます。そのようなニーズに応えるには、落ち着いてリラックスできる店内作りが大切です。
居心地が良いと感じてもらう要素を一部紹介します。
清潔感
ソファー席がある
隣の客席と距離がある
観葉植物が設置されている
上記の要素を店内のデザインにちりばめることで、女性客はゆっくりと楽しい時間を過ごせるでしょう。
女性客をターゲットに集客する際は、料理の味以外の面に配慮したデザインにしてください。
ポイントその2:トレンドを調査する
流行に敏感である女性客に来店してもらうためには、今何が流行っているのかを経営者が理解する必要があります。
InstagramなどのSNSを活用することで、効果的に情報を集められるでしょう。インターネット以外で流行を知るには、店舗で働く従業員に聞くこともおすすめです。
最近の女性客がよく注文するメニューの傾向や、写真映えする料理に注目が集まっているなど、現場の声から参考にできます。
女性客のニーズを掴むために、トレンドには敏感になり、移り変わりの早い流行を理解しておくことが大切です。
ポイントその3:トイレ空間にこだわる
トイレ空間が清潔であると、女性客に好印象を与え、顧客体験の向上に貢献します。女性客は、食事の途中で化粧直しのために離席することがあります。
トイレで身だしなみを整える機会が多い女性にとって、トイレが清潔であることは、また来店しようと思う要素の1つです。店内の内装を検討する際には、トイレの内装工事も忘れないようにしましょう。
トイレ空間にまでこだわることが、女性客の獲得につながります。
信頼できる設計デザイン会社を選び顧客体験を向上させましょう
信頼できる設計デザイン会社を選択することで、顧客体験の向上ができます。さらに、集客力とブランドイメージにも貢献するでしょう。
理想のデザインにするためには、業態に合う設計デザイン会社を選択する必要があります。選択する際は、過去の実績を確認しましょう。
依頼を考えている設計デザイン会社をあらかじめ調査しておくことで、自分の理想とする店舗デザインに近づきます。また、自社に適した会社と契約することで、工事後も良好な関係を築くことが可能です。